まず、見積書によく出てくる3つの項目について、何にどれくらいかかるのかをご説明しますね。
基本工事費とは?
これは、ウォシュレットを取り付けるための「基本パック」料金のようなものと思ってください。具体的には、以下の作業が含まれています。
・今ついている便座の取り外し
・新しいウォシュレットの取り付け
・トイレの給水管との接続
・ちゃんと動くかのチェック作業
いわば、どんなご家庭でも必ず必要になる、基本的な作業セットです。
追加工事費とは?
ここが一番、ご家庭によって差が出るところであり、不安に感じる人が多いポイントです。現場の状況に合わせて、基本パック以外の作業が必要になった場合にかかる費用です。
代表的な例をいくつか挙げますね。
電源コンセントの新設・移設
「え、トイレにコンセントなんてないよ!」という場合にかかる費用ですね。そういう場合は、分電盤から配線を引っ張ってくる電気工事の費用が必要になります。
止水栓や給水管の交換
水道の元栓がサビて固まっていたり、水漏れの心配があったりする場合に交換する費用です。これは安全のために必要な大切な作業です。
特殊な部品(分岐金具など)
トイレのタンクの形や給水管のタイプによっては、接続するために特別なアダプターが必要になることがあり、そのための費用です。
壁リモコンの設置
壁にリモコンを取り付けるための穴あけや、壁の中の柱(下地)を探す作業にかかる費用です。
撤去・処分費とは?
取り外した古い便座や、新しい製品が入っていた段ボールなどは、私たち業者が持ち帰ってルール通りに処分しますので、それにかかる費用です。ほぼ実費ですから、ご自身で自治体のルールに従って処分されるのなら、もちろんかかりません。
プロの一言アドバイス
業者から見積もりを取るときは、「総額でいくらになりますか?」とはっきり聞くのが一番です。
「当日、これ以上高くなる可能性はありますか?」と一言添えて、上限金額を書面やメールで提示してもらうと、当日、「ええーっ?」となることを100%防げますよ。