ウォシュレットのDIY取り付けは、正しい手順と適切な工具があれば、DIYに慣れていない方でも十分対応可能な作業です。慣れていない方でも、作業時間は2時間程度あれば余裕を持って進められるでしょう。
ウォシュレット取り付けに必要な工具
基本的な工具として、プラスドライバー、マイナスドライバー、モンキーレンチ、水道工具(ウォーターポンププライヤー)を用意してください。これらの工具は一般的なホームセンターで購入でき、合計で3,000円程度で揃えられるでしょう。
ウォシュレットの取り付けには水道の止水栓を操作することになるため、止水栓用のマイナスドライバーまたは専用工具も必要です。
止水栓の形状は建物によって異なるため、事前に確認しておきましょう。一部の古い建物では特殊な工具が必要な場合もあります。
作業中の水漏れに備えて、雑巾やタオル、バケツも用意しておきましょう。配管作業では予想以上に水が出ることがあるため、多めに準備しておくと安心です。
ウォシュレット取り付け手順をステップ解説
ここからは、実際のウォシュレット取り付け手順を詳しく解説していきます。一つ一つの手順を丁寧に進めれば、DIY初心者でも難しくありませんので、安心してください。
止水栓を閉める
まず最初に止水栓を閉めて給水を停止します。止水栓はトイレの床や壁にあり、時計回りに回すと閉まります。完全に閉まったことを確認してから作業を開始しましょう。
タンク内の水を抜く
次にタンク内の水を抜きます。レバーを回してタンク内の水を流し切り、残った水はスポンジなどで吸い取ります。この作業を怠ると、分岐金具の取り付け時に水が溢れてしまいます。
既存の便座を取り外す
既存の便座を取り外します。便座の取り付けボルトをマイナスドライバーで緩め、便座を持ち上げて取り外します。この時、便座の重量に注意して、落下による怪我や便器の破損を防ぎましょう。
給水管に分岐金具を取り付ける
給水管に分岐金具を取り付けます。タンクへの給水ホースを一時的に外し、分岐金具を介して再接続します。この作業では配管用シールテープを使用して水漏れを防止します。シールテープは時計回りに巻くのがポイントです。
ウォシュレット本体を便器に設置する
ウォシュレット本体を便器に設置します。取り付けボルトの位置を合わせて、しっかりと固定します。ガタつきがないよう、左右均等に締め付けることが重要です。
給水ホースと電源コードを接続する
給水ホースとウォシュレットを接続し、電源コードをコンセントに差し込みます。この時点ではまだ動作確認は行わず、まず水漏れチェックを優先します。
ウォシュレットの動作確認
止水栓を開けて給水を再開し、各接続部分からの水漏れがないかを慎重に確認します。
分岐金具周辺は水漏れが発生しやすい箇所のため、十分な時間をかけてチェックしましょう。
水漏れがないことを確認したら、ウォシュレットの電源を入れて動作確認を行います。
便座の開閉、温水の出水、乾燥機能など、すべての機能が正常に動作するかを確認します。
水勢や温度の調整も忘れずに行いましょう。
初期設定では水勢が強すぎたり、温度が適切でない場合があります。家族全員が使いやすい設定に調整することで、快適に使用できるようになります。
プロの一言アドバイス
DIYでウォシュレット取り付けを行う際、最も重要なのは「慌てず急がず」ということです。特に分岐金具の取り付けでは、シールテープの巻き方一つで水漏れの有無が決まります。私たちプロでも、この部分は慎重に時間をかけて作業します。「ちょっと緩いかな」と感じたら、遠慮なくもう一度締め直してください。また、動作確認は必ず段階的に行いましょう。給水→水漏れチェック→電源投入の順番を守ることで、トラブルの早期発見が可能です。そして何より、少しでも「おかしいな」と感じたら作業を中断して、プロに相談することが大切です。完璧を目指さず、安全第一で進めてください。