トイレのまるごとリフォームを行う場合、注意すべきことについて解説します。
タンクレストイレにできない場合がある
1つ目の注意点は「タンクレストイレにできない場合がある」ということです。
本記事前半でも触れましたが、タンクレストイレに交換する場合は、給水管の水圧が十分かどうかということを確認しなければなりません。
通常のトイレはタンクに水を溜めて一気に流す仕組みなので、給水管の水圧が弱くても水を溜めることさえできれば問題ではありません。
しかし、タンクレストイレの場合は、給水管から直接水を流すため、トイレを流すための十分な水圧がなければ設置できないのです。
電源を確認しておく
2つ目の注意点は「電源を確認しておく」ということです。
トイレや便座の一部は電気を使用します。
これらの電源は基本的にはトイレ内で確保しなければならず、つまりトイレ内にコンセントがないと設置できないのです。
必要なコンセント数を確保できることを確認し、必要に応じてはコンセントの増設工事を依頼してください。
トイレの広さに注意する
3つ目の注意点は「トイレの広さに注意する」ということです。
たとえばタンクレストイレを組み合わせトイレに交換したり、トイレ内に新しく収納スペースを設置する場合は、その分だけトイレ内の空間が狭くなります。
トイレが狭くなると当然使いにくくなりますので、不便にならない程度のスペースを確保できるようにリフォームを計画してください。
手洗い場など必要な設備について確認する
4つ目の注意点は「必要な設備について確認する」ということです。
たとえば、タンクレストイレに交換する場合、便器上部の手洗いがありませんので、トイレ内に別途手洗い場を設けることになるかもしれません。
利便性を良くするためにトイレ内に収納スペースを作ることもあるでしょう。
必要な設備は何かということを決めたうえで、用を足すのに必要なスペースも確保しつつ、最適な内装工事を行いましょう。
大掛かりな工事が必要になる場合がある
5つ目の注意点は「大掛かりな工事になることもある」ということです。
「たかが便器を交換するだけ」と甘く見る方も多いのですが、交換する便器によっては排水管などの位置を変更する工事が必要になることもあります。
また、電源が必要な便器に交換する場合は、新たに配電工事が必要になるかもしれません。
このように、トイレリフォームの内容によっては手間のかかる作業を追加で行わなければならず、その分だけ工期が伸び、工事費用も高額になります。
プロの一言アドバイス
業者から、希望するようなリフォームを行うことは難しいと言われることもあるかもしれません。
その場合は予算組みなども考慮しつつ、できるだけ理想通りのリフォーム内容に近づけられるように入念に打ち合わせましょう。