大家さんから許可をもらえたら、その許可の範囲内でトイレ交換をスタートできます。
では、トイレ交換にかかる工事期間や費用相場はどのようになっているのでしょうか。
トイレ交換の工事期間はどれくらい?
トイレなど水回りのプロである業者にトイレ交換を依頼すれば、たとえば便器の交換(洋式→洋式の場合)で2~3時間あれば交換は完了するでしょう。
大家さんがトイレ交換を許可するのは簡単な交換工事のことが多いはずですから、日付をまたぐようなことは考えにくいです。
便器本体の交換取り付け工事以外に、壁紙や床材の交換も許可されているような場合は、半日~1日ほどかかることもあります。
少なくとも数時間はトイレの工事を行うため、その間はトイレに行けないことになります。
工事日程は決まっているはずですから、業者が来訪する前の時点でトイレを済ませておき、もし工事中にトイレに行きたくなったら近隣の商業施設等でトイレを借りるようにしましょう。
ちなみに、上記の「便器の交換だけなら2~3時間」というのは、あくまでも交換工事に慣れている業者の場合です。自分で交換するなら、さらに数時間かかるかもしれません。
便器の交換はそれなりの専門的な技術が必要です。もし水回りの工事で不備があると、水漏れなどの原因になります。
DIYで便器を交換すれば、業者の工事代金分を節約できますが、賃貸物件ですから、余計なトラブルになったら今後の生活に差し障りが生じます。
最短時間で無事にトイレを交換するなら、信頼できる業者に工事を依頼して、プロの腕でしっかりと取り付け工事をしてもらいましょう。
トイレ本体の種類と特徴・費用相場
洋式トイレの場合には大きく分けて3種類の便器があり、それぞれ機能や代金の相場が異なります。
組み合わせトイレ
「組み合わせトイレ」とは最も一般的な形式で、便器・便座・タンクが別々になっており、好きな組み合わせで設置することができます。
それぞれのパーツを取り外しできるので、たとえば便座が割れたら便器とタンクはそのままで便座だけを交換できます。
購入価格も15万円~20万円と、3種類の便器の中では最も安く、トイレの交換費用を抑えたい場合にはこれがお勧めです。
ただし、便器の奥にタンクを設置するため、より大きなスペースが必要で、デザイン面が不満という方もいるかもしれません。
一体型トイレ
「一体型トイレ」とは、便器・便座・タンクが一体になっている洋式トイレです。
組み合わせトイレよりもデザイン性に優れており、すっきりとした形状が人気です。価格も後述のタンクレストイレほど高くないので、バランスの良い便器でしょう。
組み合わせトイレよりも掃除しやすく、家事の負担を抑えられます。
価格は18万円~25万円ほどが相場ですが、組み合わせトイレと違って、すべてのパーツが一体になっているため、「どこかが壊れたら丸ごと交換しなければならない」という弱点があります。
タンクレストイレ
「タンクレストイレ」とは、文字通り、流す水を貯めるタンクがないトイレです。流す水は直接水道管から供給されます。
一体型トイレ以上にデザイン性に人気があり、タンクの設置スペースも不要なので、トイレ内を広々と使うことができます。
価格は30万円を超える商品も多いですが、それ以上に注意したいのはタンクがないという点のデメリットです。
普通、トイレのタンクには手洗い場が設けられています。タンクレストイレにはタンクだけでなく、この手洗い場もありませんので、どこかに手洗い場を設けなければならなくなります。また、水道管から直接給水される仕組みですから、水道管の水圧が足りないと設置できません。
プロの一言アドバイス
業者にトイレ交換を依頼する場合は、便器の代金だけでなく、交換工事費用がかかります。
また、便座を特殊なもの(温水洗浄便座など)にする場合だと、通常の便座よりも交換費用が割高になるので、予算を立てる場合にはよく考えましょう。