最後に、トイレ交換では、どこに時間をかけるべきかということを解説します。
リフォームの計画を練る時間
まず、どのようにトイレをリフォームするかという計画を立てましょう。
ご家族からもさまざまな要望があるでしょうし、業者も提案してくれます。
そうしたことも踏まえて綿密にリフォーム計画を立てるなら、やはりある程度時間がかかります。
トイレリフォームは慌てて実施すべきではありません。計画をよく練らずに行って不満が残るようなリフォームはお金と時間の無駄です。
中には、工事にかかる時間を短縮するために必要最低限の工事しか依頼しないお客様もいます。
たしかに、トイレ交換は工事が大掛かりになるほど工事完了までの時間も長くなりますが、だからといって工事時間からリフォーム内容を決めるのでは本末転倒です。
トイレのリフォームにはさまざまな工事内容があり、それぞれトイレの機能性や見た目を大きく改善できるチャンスです。
もちろん不要なリフォームを行うことに意味はありませんが、せっかくトイレをリフォームするなら、きちんと検討すべきです。
ただし、複数の工事を行うとそれだけ工期も長くなります。
本記事前半で「壁紙交換なら1~2時間」「便器交換なら数時間」と書きましたが、壁紙交換と便器交換を同時に行うと、双方の工事時間を足した時間数になります。
信頼できる業者をしっかり選ぶ時間
次に業者選びです。
あれこれ業者を選ぶのが面倒だからと、目についた会社に依頼する方もいますが、時間を惜しんで安易な基準で業者を選ぶのはおすすめできません。
業者によって工事の得手不得手がありますし、便器メーカーと提携していて安く仕入れられるリフォーム業者もあります。
また、料金の安さだけで業者を選ぶのも考えものです。
技術力が低い業者を引き当ててしまうと、トラブルによって工期が延びたり低品質な仕上がりのリフォームに終わってしまう可能性が高いからです。
リフォーム工事で後悔しない結果にならないように、しっかり時間をかけて依頼先となる業者を選定することをおすすめします。
適切な業者に依頼しなければ、納得のいく内容や金額で工事を行ってもらえる可能性は低いでしょう。
トイレリフォームを依頼するとしたら、「水道工事業者」か、「家電量販店」か、「工務店」が代表的な業者です。
水道工事業者は、今後、水漏れなどのトラブルなどが起きたときに依頼できるというメリットがありますが、実際に工事を行うのは協力工務店などですから、中間マージン等が発生して割高になります。これは家電量販店も同様です。
工務店は様々なリフォームを専門としているので、水回り工事から内装工事まで請け負ってくれます。トイレの交換にあわせて他の水回りのリフォームを一括で依頼すると、工事費用が割安になります。
業者に現地を調査してもらう時間
トイレの状況は家によって異なりますので、工事を始める前に現地調査を行ってもらいましょう。
工事が始まってから水道や電気の追加工事が必要なことがわかると、いくら見積もりをもらっていても意味がなくなってしまいます。工事中や工事後のトラブルを回避してスムーズに工事を行ってもらうには現地をあらかじめ見てもらうのが一番です。
そのうえで、工事金額や内容などが比較検討できるように、3~5社程度から相見積もりをもらうのがおすすめです。
依頼する業者を絞る前に、工事費用を支払うタイミングやアフターフォローの有無について確認してください。ましょう。
プロの一言アドバイス
業者を選ぶ際におすすめなのは、相見積もりをとることです。
複数の業者に連絡しなければならないので、その分の時間はかかりますが、業者と直接会って比較することができる機会ですから、より最適なパートナー業者を見つけやすくなります。